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電動キックボードで坂道は上れるのか?
毎日の移動を楽にしてくれて、ガソリンを使わないエコな電動キックボードは大きな注目を集めています。
家の周辺に坂道が多いので電動キックボードの購入を検討しているという方も多いのではないのでしょうか?
買う前に確認しておきたいのが、電動キックボードで坂道は問題なく上り下り出来るのかという点。
結論、上りはパワーがあるものであれば問題ありません。
逆に下りはアクセルなしでも加速して下っていくので、十分スピードを落とす必要があります。
この記事では合わせて、電動キックボードを坂道で運転する際の3つの注意点と、実際に走ってみた感想もお伝えしていきます。
電動キックボードのパワー・路面状態をチェックしよう
そもそも電動キックボードとは、キックボードに原動機(電動モーター)を装備したものを指します。
パワーの大きさは、定格出力によって判断することができます。
ここでは、必要な免許と定格出力の種類について解説していきます。
定格出力をチェック

原動機付自転車免許・普通自動車免許では、①のタイプのみ運転が可能です。
自分の乗りたい電動キックボードに合わせて、免許を準備するようにしましょう。
参考:【改正道路交通法2023年7月1日から施行決定】電動キックボード等に特定小型原付区分が新設:免許不要、ヘルメットは努力義務に!
電動キックボードを坂道で運転する際の注意点
路面状態に注意
坂道だけに限らず、電動キックボードで走行する際に注意しておきたいのが路面状態。
砂利道や整備されていない凹凸の多い道は、スピードが出にくいばかりか安全な走行にも支障が出るため、避けて平坦な道を走るか、降りて押すようにしましょう。
また激しい雨の日や、路面が凍結している場合なども、道路が大変滑りやすくなっていますので電動キックボードでの走行は控えましょう。
バッテリー量に注意
上りの坂道では出力を上げて走行する必要があるため、普段以上にバッテリーを消費します。
上りの坂道が多い経路の場合、バッテリーの残量がしっかりとあるか事前にチェックしておきましょう。
参考:電動キックボードにまつわる法律や注意点は?購 入するときの心得も合わせてチェック!
メンテナンス不良に注意
普段から気を付けておきたいのが車体の点検とメンテナンス。
メンテナンス不足は事故やトラブルにもつながりまねません。
点検には一般的に、ご自身で行う日常点検・運転前点検と、取扱店で行う定期点検があります。
メーカーによっては無料点検が付いている場合もあります。
長く愛用していくためには必須なので、購入時に確認して積極的に利用したいですね。
参考:電動バイクや電動キックボードのメンテナンスってどうすればいいの?
電動キックボードで坂道を走ってみた(上り・下り)
今回乗ってみたのはglafit株式会社のX-SCOOTER LOM(以下、LOM)!定格出力350Wのモーター搭載で、原付免許で運転可能です。
かなりしっかりした作りで安定感があります。
「乗りこなす楽しさと爽快な走り 立ち乗り型スポーツスクーター」がコンセプトということで、最初は少しこわいですが、走り出すとすぐに慣れてきて、風を切る楽しい爽快感に変わりました。
整備されたなだらかな坂と、勾配が急なガタガタ坂道の両方を走ってみました。
感想
① なだらかな坂
■上り:アスファルトで整備された緩やかな上り坂は、全くストレスを感じずに上れました。
平坦な道より多少スピードは出さないといけないのと、少し足の踏ん張りが必要になりますが、安全面も特に問題ありませんでした。
■下り:アクセルはほとんど必要ありませんでした。
自転車で坂道を下りる時と同じで、勝手に進みます。そのため直前でスピードを落として、ブレーキに手をかけながらゆっくり下り始める必要があります。
② 急な坂
勾配が急な凹凸の多いガタガタ坂道にも挑戦しました。結論、このような坂道での使用はおススメしません!
■上り:パワー的には問題なく上れましたが、しっかりとアクセルを押し込む必要があるのと、道のガタガタが直接体に伝わってきて不安定になります!
無理をすると転ぶリスクもあるので、押した方が良さそうです。
■下り:こ、こわい!一旦停止してからそっと下りはじめましたが、勝手にスピードが上がるのでブレーキは必須。
危ないので降りて押しましょう。
まとめ
電動キックボードの坂道での利用を検討されている方は、まず十分なパワーがあるかどうかをチェックしましょう。
今回の実験では定格出力350Wのものを使用しましたが、問題なく坂道を上るパワーがありました。
下りはどの電動キックボードも共通して、スピードを落とす必要があります。
また、パワーの大きさによって必要な免許が異なってくるので、事前に条件を確認しましょう。
実際に乗る際の注意点は、路面が走行に適した状態であるかどうか、バッテリーの残量が十分にあるか、そしてメンテナンス・点検は出来ているかの3点になります。
乗ってみた感想として、タイヤの大きさによっても運転時のブレや段差などでの安定感に差が出ると思います。
また、衝撃を吸収してくれるサスペンションが付いているかどうかも含めて、軽量のものより、ある程度がっしりしているものを選んだ方が安定しそうだと感じました。選ぶ際の参考にしてください。
電動キックボードは、安全に注意して正しく走行すれば、生活が便利に、そして移動がもっと楽しくなること間違いありません。
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