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電動バイクという言葉、聞きなれない方も多いのではないでしょうか。電動バイクは、電気を動力として走るバイクです。
燃費が良く、メンテナンスが少なくて済む、乗り心地がスムーズ、排気ガスを出さないため環境にやさしいといった特徴があります。一方で充電に時間が掛かるといった注意点もあります。
この記事では、こうした電動バイクの知られざるメリットや注意点についてご紹介します。
電動バイクとは?
まずは、あまり聞きなれない電動バイクの概要をご紹介します。
電力を動力として走るバイク
電動バイクは、電力を動力として走るバイクです。
これまでの一般的なバイクは、ガソリンを燃料としてエンジンを駆動させることで走行しています。そのため動力はパワフルですが、その分エンジン音が大きかったり、排気ガスが出るなどのデメリットもあります。
一方、電動バイクは、バッテリーに充電して電気の力でモーターを回して走行します。
排気ガスを出さないエコな乗り物として注目
また、電動バイクはモーター走行なのでガソリン車よりも音は小さく、排気ガスも出ません。エンジンバイクは排気ガスが排出されることから、数年ごとに規制が強化されています。
たとえば、二輪車の排出ガスは「アイドリングに係る一酸化炭素の排出ガス規制値を0.5[%]」とするなど2020年に規制が強化されていますが、さらに2025年11月に国内で新たな排ガス規制が適用される予定です。その場合、現在の原付1種は基準を満たさないため、生産できなくなるとも言われています。
参考:二輪車排出ガス規制について|JMCA全国二輪車用品連合会
二輪車車両区分見直しに関する有識者検討会 報告書概要|警察庁
自転車のように乗ることができるタイプも
通常のエンジン式バイクのようにアクセルを回して前進する電動バイクが一般的ですが、中にはペダルがついた電動バイクもあります。移動時には電力を使って進む、運動やダイエットをしたいときにはペダルで進むなど、シーンによって使い分けることが可能です。
自転車のように乗ることもできるGFR-02
関連記事:電動バイクと電動アシスト自転車はどう違う?や走行距離、速度などを徹底比較
電動バイクのフォルム4つ
電動バイクというと、一般的なバイクを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。実はこんな形をしたものも電動バイクなのです。
- 二輪
- スクーター
- ペダル付き原動機付自転車
- 電動キックボード
二輪
一般的なバイク(二輪)の形をしたものです。定格出力0.6kW~1.0kW以下の原付2種タイプに区分されるものもあり、定格出力に応じた免許が必要となります。
電池切れに注意し、車体の航続距離を確かめたうえで乗車しましょう。
スクーター
スクーターは、座席の下に原動機があり、前方に足踏台のある、車輪の直径が22インチ以下の二輪自動車を指します。電動バイクの中には、こうしたスクーター形が多くなっており、電動バイクというとこの電動スクーターを思い浮かべる方も多いでしょう。
ペダル付き原動機付自転車
自転車と電動バイクを合わせたペダル付きの原動機付自転車の形をした電動バイクもあります。自転車のような見た目ですが、原付バイクのようにスロットルを捻ると走行できます。
glafitのGFR-02では、電源を付けた状態でスロットル部分をひねれば、自動で走行でき、電動バイクの電源をオフにして「モビチェン」※を起動させると自転車として走行できます。原付バイクとしても自転車としても走行できる二刀流バイクです。
※「モビチェン」とは、「モビリティ・カテゴリー・チェンジャー」の略称で、公的に認められた電動バイクと自転車の切り替えができるglafitオリジナルの機構です。
詳しくは「モビチェンってなに? 電動バイク(原付1種)と自転車を切り替えて使う、日本初の二刀流バイクは何故できたのか?」でも解説していますので、ぜひご覧ください。
電源をオフにして自転車で走る際は、ヘルメットの着用が努力義務となっています。基本的には原付バイクと同じ区分になり、自賠責保険の加入やナンバー取得が必要です。
電動キックボード
電動キックボードも電力を動力として動く二輪車です。原付一種に区分される場合、公道走行の際は、運転免許とヘルメットの着用が必要となっています。
電動バイクの免許区分
電動バイクを公道で運転する際は、電動バイクの出力サイズに応じて運転免許が必要です。
ガソリンエンジン車の場合は「排気量(cc)」に応じて免許区分が異なりますが、電動バイクは排気量の代わりに「定格出力(kW)」で必要な免許区分が定められています。
定格出力と免許区分の対照は次の表の通りです。
定格出力
免許の種類
0.6kW以下
原動機付自転車免許(原付免許)
1.0kW以下
小型限定普通二輪免許
20kW以下
普通二輪免許
20kW超
大型二輪免許
電動バイクのメリット5つ
ここからは、エンジンバイクと比較して電動バイクにしかないメリットを5つご紹介します。電動バイクの購入を検討している方は参考にしてみてください。
静音性に優れている
電動バイクはモーターで走行するという特性上、静音性に優れています。早朝や夜に走行しても気にならない程度の走行音なので、エンジン車と比べるとその差は歴然です。住宅街に住んでいる方の場合は、周辺の方への配慮として電動バイクに乗り換えても良いでしょう。
燃費が安く抑えられる
燃費が安く抑えられる点も電動バイクのメリットです。ガソリン車の燃費と比較すると、電動バイクの燃費は1/3〜1/4程度に抑えられるため、ランニングコストを減らせます。
電動アシスト自転車の方がランニングコストはかかりませんが、走行可能な距離を考えると電動バイクが最もバランスが取れた乗り物と考えられます。
給油する必要がなく時間の節約になる
電動バイクは自宅で充電できます。給油のためにガソリンスタンドへ出かける必要がなく、時間の節約につながる点も電動バイクのメリットです。
メンテナンスが少なく済む
ガソリン車と比べるとオイル交換などは不要なため、メンテナンスが少なく済むことも電動バイクの特徴です。
また、電動バイクはガソリン車よりも構造がシンプルなため、故障しづらく、修理費用などのランニングコストがかかりづらいメリットもあります。
乗り心地がスムーズ
電動バイクはガソリン車と比べると振動が少なく、乗り心地がスムーズな点もメリットです。電動バイクはモーター走行なので、エンジン車よりも揺れが少なくなります。
また、加速感も良く、原則AT仕様なので、ガソリン車よりも操作が簡単な点も特徴です。
電動バイク3つのデメリット
エンジンバイクと比較して電動バイクにはさまざまなメリットがありますが、その反面デメリットも存在します。ここからは、電動バイクのデメリットを3つご紹介します。
充電に時間が掛かってしまう
電動バイクは充電に時間がかかるため、ガソリン車のようにすぐに燃料供給ができない点はデメリットと言えます。移動前や移動時の充電切れに備え、替えのバッテリーを持っておくと安心です。
長距離を走るのには向かない
長距離を走るのには向いていない点も、電動バイクのデメリットと言えます。電動バイクの中には最長288km走れる車体もありますが、一般的な電動バイクの航続可能距離は30km程度です。
電動バイクは、あくまでも日常利用で使う乗り物と捉えておきましょう。
車両価格がやや高い
電動バイクの車両価格は、同規格帯のガソリン車よりもやや高めです。電動バイクにはリチウムイオンバッテリーなどが利用されているため、車両価格は高めに設定されています。
しかし、その分燃費が安いので、トータルで見ると電動バイクの方がお得なケースが多くなっています。
充電が切れても走行できる!おすすめの電動バイクはこちら
電動バイクのデメリットとして、充電に時間がかかってしまうことをお伝えしましたが、実は充電が切れても走行できる電動バイクもあります。
自転車に切り替えて合法的に走れる「モビチェン」というタイプの電動バイクと自転車の二刀流で乗れるというものです。glafitのGFR-02なら、電動バイクから自転車走行に切り替える際には電源ボタンをオフにして、電動バイク走行時に必要な車両ナンバーを覆うことで、自転車で走行できます。
「自転車に切り替えて走行しても、ペダルが重たくない」「自転車でも軽妙に走れる」という声も多くいただいております。
電動バイクのメリットとデメリットまとめ
この記事では、知られざる電動バイクのメリットやデメリットについて解説してきました。
電動バイクは電力を動力として走るバイク(原付)で静かに走行でき、乗り心地もスムーズです。ただ、充電に時間が掛かってしまうなどの注意点もあります。
しかし、glafitのGFR-02なら自転車モードに切り替えることで通常の自転車としての走行もできます。また、バイクが走行できない道路や駐車できない場所でも、自転車に切り替えることで走行できたり、駐車できたりするためとても便利です。
電動バイクの購入をお考えの際にはぜひご検討ください。
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