目次
電動モビリティの普及が進む中、注目を集めているのが小型で軽量な「電動マイクロモビリティ」です。電動マイクロモビリティは、電動アシスト自転車や電動キックボード、電動スクーターなどが該当します。
この記事では、電動モビリティの種類やメリットについてご紹介します。
電動モビリティとは?3種類の違い
mobility(モビリティ)とは、直訳すると移動性・可能性を意味し、日本では主に「人や物を運ぶ交通・移動手段」を指すことが多いです。
電動モビリティとは電力で動く乗り物を指し、EV、超小型EV(マイクロEV)、電動マイクロモビリティなどが含まれます。
EV
EVは電気自動車を指すことが一般的です。ガソリンに比べて低価格な電力を利用し、より燃費に優れています。
先進のテクノロジーが組み込まれ、自動運転や安全システム、遠隔操作などの機能が特徴です。速度は一般的な車両と同等またはそれ以上で、さまざまな車種が存在するため、乗車人数や用途に合わせた選択肢が豊富です。
マイクロ(超小型)EV
マイクロEVは、EVよりも小型の電気自動車を指します。小型で、通常は2人乗りまたは1人乗り向けの移動手段として設計されています。一般のEVと比較して最高速度が制限され、都市部や狭い場所での移動に適しています。
電動マイクロ モビリティ
電動マイクロモビリティは、個人が短距離の移動に利用する小型な移動手段全般を指します。これには電動キックボード、電動スクーター、電動バイク、電動ペダル付き原付、電動アシスト自転車などが含まれます。
EV・マイクロEV・電動マイクロモビリティの市場成長の流れ
まずEVが普及してマイクロEVが続く
2010年から2020年までの10年間で次々とEVメーカーが出始めました。充電設備も増加し、EV技術と充電インフラ整備が進んだことにより、2022年にはEVの販売台数が1000万台を超えました。(参照元:国際エネルギー機関のレポート「Global EV Outlook 2023」より)
2020年代にEV市場は急速な成長期を迎え、参入のハードルが低くなったこの頃に超小型EVが登場し、市場は急拡大したとされています。
電動マイクロモビリティの市場も急成長
電動マイクロモビリティの歴史は長く、1993年に電動アシスト自転車が登場して以降、環境配慮への需要が高まるとともに近年急成長している市場です。電動スクーターなど新たな電動マイクロモビリティも出始めていることから、電動マイクロモビリティ市場も確実に拡大していくと予想されています。
電動モビリティの今後の課題
電動モビリティ市場は急速に発展していますが、今後普及していくにあたり以下の課題が挙げられます。
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広範囲な充電インフラの整備
さまざまな施設で充電ステーションが導入されるようになりましたが、それでも数が不足していたり充電速度の向上が求められています。長距離ドライブや需要の急増に対応するため、広範な充電インフラの整備が必要です。
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価格とコスト
EVの製造コストや購入価格がまだ高いことが普及を妨げています。製造効率の向上や補助金制度の拡充が必要です。
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リサイクルと廃棄物管理
電池のリサイクルと廃棄物処理が課題です。大量の電池廃棄物が将来的に問題となる可能性があり、持続可能な廃棄物管理が求められます。
電動マイクロモビリティのメリット
電動マイクロモビリティは、個人での移動手段として近年注目を集めている乗り物です。以下で電動マイクロモビリティを利用するメリットをご紹介します。
移動の自由度の向上
電動マイクロモビリティはコンパクトな設計であるため、小回りが利き、狭い道や混雑した場所でもスムーズに移動できます。
エコである
環境への負荷が少ないことが挙げられます。電動車両はガソリンを使わずに動くため、大気汚染や温室効果ガスの排出量を減らせます。排気ガスや騒音をほとんど出さないため、都市部などでの利用に適しています。
電動マイクロモビリティの活用事例
電動マイクロモビリティは駅から自宅やオフィスまでなど、短い距離を移動するのに適しています。シーンに分けて具体的に以下でご紹介します。
通勤時での利用
通勤時での電動モビリティの利用は、便利なだけでなく環境にも優しい選択肢です。例えば、電動アシスト自転車や電動スクーターは通勤距離が比較的短い場合に最適です。これらの乗り物は、交通渋滞に巻き込まれる心配がなく、駐車場の問題も解決します。
さらに、電動マイクロモビリティを利用することで、運動不足の解消にもつながります。電動アシスト自転車やペダル付き原付に乗ることで、日常の運動量が増え、健康にも良い影響を与えてくれることでしょう。
キャンプ時での利用
電動マイクロモビリティは、キャンプ時にもしばしば利用されます。これらの乗り物は、燃料を必要とせず静かで環境に優しいため、自然環境を保護する点でもメリットがあります。
また、キャンプ場内は広いため徒歩では移動に時間が掛かる心配がありますが、電動モビリティを使えば短時間で移動が可能です。
参考▶ 折りたたみ電動バイクで身軽に!大人キャンプ活のすすめ
ただし、キャンプ場で利用する際は施設内での利用が可能かどうか確認しておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
電動マイクロモビリティは環境に優しく、都市部での移動に便利な交通手段です。2023年7月に、16歳以上であれば免許がなくても乗れる「特定小型原付」区分が新設されたこともあり、電動マイクロモビリティは今後ますます普及が進むことが予想されます。 ご自身の活用したいシーンに合わせて素敵な1台を選んでくださいね。
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