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電動キックボード、ちょっとした移動にはとても便利だけど、「盗難されない?大丈夫かな」と気になる方も多いのではないでしょうか?
電動キックボードは、コンパクトな車体で持ち運びや移動がしやすい反面、盗難にあいやすいというデメリットも持ち合わせています。
この記事では、電動キックボードの盗難防止に効果的な鍵の種類や、電動キックボードの課題点について説明していきます。
電動キックボードの盗難防止対策はどうする?
電動キックボードは、コンパクトな形状とともに重量は20kg程度という持ち運びのしやすさから盗難されるリスクが高くなっています。20kgというのは多少重さを感じる重量ですが、すぐ横に車両を置いて乗せることができる状況であれば、容易に持ち込みやすいでしょう。
そのため、電動キックボードの盗難防止対策として、鍵をかけておくことと任意の保険に加入しておくことをおすすめします。
チェーンのロックが一般的
電動キックボードでは、チェーンのロックが一般的となっており、90cm〜150cmの長さのものがおすすめです。110cm以上のものであれば、車体を柵や電柱にしっかりと固定する「地球ロック」がしやすくなります。
チェーンの太さは、4mm程度以上あれば切断が難しくなり、盗難対策にもなります。ただし、同時に重量も増えるため、運搬が容易な軽量タイプも検討するといいでしょう。不安な方は、1箇所ではなく2箇所にロックをすることで、さらにリスクを回避できます。
その他の鍵の種類【U字ロック】【ワイヤーロック】
その他の鍵の種類として、U字ロック・ワイヤーロックをご紹介します。
U字ロック
U字ロックは、U字型をした非常に頑丈な鍵です。伸縮性がなく、ロックできる範囲が限られているため、特定の部位にのみ使用されることが多いタイプです。
ロックの長さが限られているため、タイヤと柱などを一緒に固定する地球ロックには適していないという点には注意が必要です。
また、電動キックボードのように本体が軽量なものに対しては、U字ロックをタイヤにかけるだけでは、持ち運ばれるリスクが残ります。そのため、U字ロックを他の鍵と組み合わせて使用するのがおすすめです。
ワイヤーロック
ワイヤーロックは、軽量さと持ち運びやすさから、短時間の利用や「ちょい乗り」時の防犯対策として人気がありますが、細いワイヤーで構成されているため切断されやすいという弱点があります。
ワイヤーロックは簡易的なロックとしての位置づけであり、より高い防犯性を求める場合は他の鍵と組み合わせて使用することがおすすめです。
上記以外にも、ブレーキレバーロックやブレードロックといった種類もあります。ただ、これらは対処法なので、盗まれないとは言い切れません。鍵と駐車場所に注意して、盗難対策を心がけてください。
任意の保険登録で盗難にあった場合に備える
電動キックボードは、加入が義務付けられている自賠責保険以外に任意の保険に入っておくと、盗難にあった場合にも所定の保険料が支払われるなどより安心です。
保険会社によって補償内容は異なるため、確認しておきましょう。なお、任意の保険に入る際には、自賠責保険の加入は必須となります。
駐車場所にも気を付けよう!それぞれの盗難防止対策
電動キックボードの盗難防止には、駐車場所の選択が非常に重要です。以下に、盗難リスクを軽減するためのおすすめ駐車場所を紹介します。
お店の駐車場
店舗の目の前にあるお店の専用駐車場であれば、店員が常に監視している可能性が高いです。そのうえで、防犯カメラが設置されている場合には、安心して駐車できます。
ただ、一部の店舗や駐車スペースでは盗難にあったという被害も報告されているため、注意しましょう。乗用車に運び込まれてしまうリスクを避けるために、駐車場と離れた場所に停めるようにすると安心です。
通勤・通学先
通勤や通学先では、敷地内に駐車することで盗難のリスクを減らせます。一部の会社や学校では、電動キックボード専用の駐車場を設けている場合もあります。
自宅
最も安全な駐車場所は、自宅です。玄関内やガレージに保管できるため、盗難の心配がありません。マンションやアパートにある屋外の駐輪場などは避けて、自室に持ち込んで管理すると、充電もしやすく、より安心でしょう。
まだ電動キックボードは盗難防止対策のうえでは課題
電動キックボードは、自転車の「防犯登録」や原付の盗難保険のようなものがなく、盗難されても回収が難しい現状があります。
さらに盗難されても、登録したナンバー情報により自動車税や自賠責保険の支払いが求められてしまいます。
以下では、電動キックボードの盗難防止対策上の課題を解説していきます。
自転車の「防犯登録」のようなものがない電動キックボード
自転車には「防犯登録」があり、盗まれたとしても登録した番号を照合し、回収につなげることができます。
もし、自転車が盗難されたときには、警察署に届け出れば、各都道府県の警察や照会センターがナンバーから照会して、所有者を確認します。
参考:一般社団法人|二輪車防犯登録とは
参考:一般社団法人東京都自転車商防犯協会|Q6. 盗難被害に遭ったら?
これまで自転車が盗まれたことがあっても、その後警察が見つけてくれ、回収できたという経験がある方もいるのではないでしょうか。
しかし、電動キックボードには、ナンバー登録での照会以外に、こうしたユーザーと業者・販売店、警察、保険会社の連携による盗難防止の仕組みがないのが現状です。
実際に盗難被害に遭った方、盗難の心配をする方からこんな声もあります。
「三軒茶屋のマックの前にものの1.2分停めた電動キックボードが盗難されてしまいました」
「電動キックボードほしいけど盗難が怖いんだよなぁ簡単に盗まれそう」
こうした盗難が心配で購入をためらう方も少なくありません。
電動キックボードの駐輪は基本的に難しい
電動キックボードの普及に伴い、駐輪場所に関する課題も浮き彫りになってきました。法的には50cc以下の原付と同じ扱いとなる特定小型原付もしくは原付ですが、現状では駐輪場所が明確に定められていないケースが多く、利用者にとって大きな問題となっています。
しかし、乗り物によっては比較的許可を得やすい場合があります。
電動キックボードだけじゃない!注目される新しい『特定小型原付』
街中でよく見かけるようになった電動キックボード。実は、特定小型原付に該当する乗り物は電動キックボードだけではありません。
glafitでは新たに「特定小型原付」に該当する「電動サイクル」NFR-01 Proを開発しました。
※NFR-01 ProのMakuakeページはこちら
電動サイクルは外観やサイズ感が自転車と似ていることから、施設管理者から駐輪場への駐車を許可してもらえる可能性が比較的高いのではないでしょうか。
また、盗難対策もNFR-01 Proはスマートロック対応なので、専用のICタグやSuicaなどの他アプリでの車両解錠が簡単です。さらにGPS機能が搭載されているため、万が一盗難されて行方不明になってしまった場合でも現在地を把握することができます。
専用のアプリから、このように車両の現在位置を確認できます。
スマートな乗り降りができ、鍵を失くす心配やカバンの中から探す手間もありません。ただ、どんな乗り物も盗難されないとは言い切れません。スマートロック以外にもチェーンロックを付けるといった盗難防止対策をしっかり施したうえで利用することが重要です。
まとめ
電動キックボードは、移動が手軽にでき、非常に便利な乗り物です。しかし、電動キックボードには、自転車や原付バイクのような「防犯登録」制度がまだ整備されていないため、盗難された後の回収が難しい現状があります。
電動キックボードは便利な乗り物ですが、盗難のリスクを考える上で二重ロックは欠かせません。より安心して電動キックボードを利用できるよう、ご自身の使い勝手に合ったスタイルで盗難防止の対策を行ってくださいね。
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