目次
電動キックボードはコンパクトで折りたためるものが多く、持ち運びに便利な移動手段として人気を集めています。たとえば旅先で電動キックボードの利用を検討している場合、電車に持ち込めるのでしょうか?
この記事では、電動キックボードの持ち込みが可能かどうか、電車をはじめバスや船、飛行機など公共交通機関それぞれの条件や注意点について解説します。ぜひ参考にしてください。
結論、電動キックボードの持ち込みはOK
結論から言うと、電動キックボードは電車に持ち込みできます。ただし、サイズや重量、持ち運び方などの条件を満たす必要があります。
電車へ持ち込みできる条件は?
項目 | 規定 |
---|---|
サイズ | 縦・横・高さの合計が250cm以内 |
その他 | 持ち運び用のケースに入れる |
重量 | 30kgまで |
電車への荷物の持ち込みは、縦横高さの合計が250cm以内であれば可能です。電動キックボードの重量は、重くても30kgを超えるものはほとんどありませんが、メーカーによって異なるため注意が必要です。
電車に電動キックボードを持ち込む際は、折りたたんで専用の収納ケースに入れれば自転車と同様に持ち込み可能です。ただし、鉄道会社によってルールが異なるため事前に確認しておきましょう。
JR西日本では利用できる?
JR西日本の場合も上記の条件で利用可能です。
また、新幹線の場合も無料で持ち込みできます。事前に予約しておくことで「特大荷物スペース」を利用できるため、移動中の快適さを重視する際におすすめですよ。
予約せずに特大荷物スペースを利用すると、手数料1,000円を払う必要があるため注意してくださいね。(参照:JRおでかけネットより)
電車に電動キックボードを持ち込む際の注意点は?
JR西日本の規定では、250cmを超えるものは持ち込めず、電動キックボードは折りたたまない状態だとサイズの規定に引っかかってしまいます。そのため、電車へ持ち込む際は電動キックボードの折りたたみが必須条件です。
電動キックボードを旅先でも使いたいと検討している場合は、購入時に必ず「折りたたみ可能」であるかをきちんと確認するようにしましょう。また、専用の収納ケースも事前に購入することを忘れてはいけません。
その他公共交通機関での電動キックボードの持ち込みはOK?
上記では電動キックボードを電車へ持ち込む際のルールや注意点をご紹介しました。では、電車以外の公共交通機関での持ち運びも可能なのでしょうか?
バスを利用する場合
バスを利用する場合、電動キックボードは持ち込めない場合が多いです。路線バスの荷物の規約は以下のとおりです。
項目 | 規定 |
---|---|
総容積 | 0.027㎥(縦・横・高さの合計が90cm以内) |
重さ | 10kgまで |
長さ | 1m以内 |
有料手回品の条件もありますが、基本的に路線バスも高速バスも電動キックボードの持ち込みはNGです。
しかし、一部ではトランクルームがある高速バスなどで持ち込み可能なバス会社もあります。
会社や路線によって条件がさまざまなので、検討している際は利用したいバス会社へ問い合わせてみてください。
船を利用する場合
フェリーを利用する場合、基本的に電動キックボードの持ち込みは可能です。
旅客船や高速旅客船には持ち込みできない会社もありますが、折りたたんでいて専用のケースに車体が全て収まっている条件を満たしている場合は持ち込み可能です。
ただし、旅客船や高速旅客船の場合は、混雑時や他のお客様に迷惑がかかると判断された場合、持ち込みを断られてしまう場合もあるようです。
船へ電動キックボードを持ち込む際は、フェリーを選ぶことをおすすめします。いずれにしても、事前に利用できるかどうか船会社もしくは船のりばの窓口へ確認に行くようにしましょう。(参考元:四国汽船株式会社)
飛行機への持ち込みはNG
飛行機を利用する場合、電動キックボードは飛行機に持ち込みできません。飛行機にはリチウムイオンバッテリーの持ち込みに制限があり、充電式の電動キックボードは持ち込みが認められていません。
たとえバッテリーを外していても安全を考慮して飛行機への持ち込みおよび預け入れはできません。
※飛行機自体へのリチウムイオンバッテリーの持ち込みは航空法上禁止されていますが、車体自体については各航空会社の判断なりますのでご確認ください。バッテリーだけ別送で送っておき、旅先で受け取るようなことも可能です。
旅先での電動キックボード利用のメリット
電動キックボードは、軽量でコンパクト且つ手軽に乗りこなせるため、観光地の散策や移動に最適です。
旅先で電動キックボードを利用するメリットは、大きく分けて以下の3つです。
自分のペースで自分の好きな場所に
時間に縛られず、自由に移動したい方は電動キックボードをおすすめします。観光地の景色をゆっくりと眺めたり、人混みを避けて移動したり、自分のペースで楽しむことは最高のリフレッシュになりますよね。
費用削減
電動キックボードを利用するメリットの一つに費用削減も挙げられます。理由は以下のとおりです。
バイクや自動車に比べて、
- ガソリンを使わないため燃料費を削減できる
- 駐輪・駐車代を抑えられる
- 税金や保険料が安い
本体価格など初期費用こそ掛かるものの、長期的にみて電動キックボードはコストパフォーマンスが高いといえます。
エコフレンドリーな移動手段
電動キックボードは、ガソリンを使わないため二酸化炭素を排出しません。そのため、環境に配慮したライフスタイルを送りたい人にとって理想的な交通手段といえます。
また、電動キックボードは、騒音や振動が少ないため、環境への負荷を削減できます。持続可能なモビリティの一環として、電動キックボードの普及が期待されています。
【2023年7月】電動キックボード等に新しい車両区分が誕生
2023年7月1日に道路交通法の改正が適用され、原動機付自転車の区分に加え「特定小型原付」という新たな区分が作られました。以下では、電動キックボードが特定小型原付に該当する場合の利用条件や注意点を解説していきます。
特定小型原付の利用条件
特定小型原付は16歳以上が利用でき、運転免許が不要になりました。また、ヘルメット着用の努力義務化や、走行モードを切り替えた場合に限り歩道での利用も可能となりました。電動キックボードを利用できる条件が緩和されたこともあり、今後より一層電動キックボード市場が熱くなっていくのではないでしょうか。
また、ナンバープレートの取得や自賠責保険への加入はこれまでと同じ必須条件です。
道路交通法改正後の新しいルールについてもっと知りたい方は、「電動キックボード法改正!2023年7月1日からの新ルールを解説!」をご覧ください。
電動キックボードで公道を走る際の注意点
電動キックボードを公道で利用する際、「走行可能な場所」をきちんと理解しておく必要があります。
特定小型原付は、以下の条件で公道での走行が可能です。
項目 | 規定 |
---|---|
走行可能な場所 | 車道・路側帯・自転車道 |
最高速度表示灯 | 緑色点灯 |
速度制限 | 時速20km |
ただし、走行モードを切り替えることで「特例特定小型原付」に区分され歩道での利用も可能となります。
特例特定小型原付は、以下の条件で走行が可能です。
項目 | 規定 |
---|---|
走行可能な場所 | 歩道・路側帯 |
最高速度表示灯 | 緑色点滅 |
速度制限 | 時速6km |
最後に、従来の一般原付は、以下の条件で走行が可能です。
項目 | 規定 |
---|---|
走行可能な場所 | 車道 |
最高速度表示灯 | なし |
速度制限 | 時速30km |
まとめ
いかがでしたか?電動キックボードを電車に持ち込むことは基本的に可能です。その際は、電動キックボードを必ず折りたたんで輪行袋に必ず入れましょう。
そして、利用する各交通機関の公式サイトなどで電動キックボードを持ち込みできるか、あらかじめ確認しておくと安心です。
旅先をどのように巡るか、目的地に着くまでどの交通機関を利用するか、計画することも旅の楽しみですよね。計画を立て、冒険心をくすぐるような素敵な体験を味わってみてはいかがでしょうか。
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